コロナワクチンをすべきか?20歳未満コロナウイルス感染症の死亡例についての調査をふまえて

外来で乳幼児・小児のワクチンどうしたらいいでしょうか?と質問がとても多いです。

歴史が浅いmRNAワクチンということで、安全と言わるけれども短期的、長期的な安全性はどうなのか?
打つことでどんなメリットがあるか?

メリットとデメリットをご家族でよく話をして決めていただくことになります。

2022年1月~9月までの20歳未満コロナウイルス感染症死亡例についての調査がでています。

国立感染症研究所報告はこちらから

要約すると
8か月間で計62例の感染後の死亡が確認されています。
(年齢:0歳9例(15%)、1-4歳19例(31%)、5-11歳25例(40%)、12-19歳9例(15%)

調査ができた57例のうち直接ウイルス感染症と関連するとされている方が50例。
その中で、基礎疾患のない小児等の死亡例が29例(58%)、来院時心肺停止が22例(44%)とわかりました。
発症から心肺停止までの日数は2.0日前後と急速に症状が悪化しています。

この報告は7波のもので現在の流行を表しているものではありません。

私が外来でみている印象では8派のほうがお子さんの罹患が多いと思います。
なのでまた調査がでてみないとなんともです。
大概のお子さんはワクチン接種をしていなくても発熱があっても症状は軽いです。

じゃあワクチンいらないんじゃない?という声が聞こえてきそうですよね。

この死亡例の報告をみると、これが多いのか?少ないのか?比較が難しいですが
万が一に備えるとするとワクチン接種は重症化を防げるといわれています。

大人よりも短期的な副反応は少ないといわれています。
当院でも1月10日の接種開始に向けて、
万が一アナフィラキシーの反応が出た場合に備えて、アドレナリン注射、酸素投与など
救急対応の準備も整えています。

外来でご質問がありましたら、聞いてくださいね。

 

 

 

 

 

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